監修医学博士 弁護士 金﨑 浩之弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員 弁護士
慢性関節リウマチ、褥瘡等で入院していた患者が退院し、被告介護施設に入所することになりました。患者の褥瘡は入院中に縮小していたものの、完全になくなるまでには至らなかったので、被告介護施設入所にあたって、体位交換が必須であること等必要な処置が申送りされました。
しかし、被告介護施設では褥瘡に対する必要な処置が行われることなく、褥瘡が増悪しました。そして、患者は敗血症を発症し、敗血症により死亡するに至りました。
弁護士は、証拠保全によって被告介護施設の記録を入手し、それを基に調査したところ、有責であるの判断に至りました。遺族が訴訟を望んだことから、弁護士は訴訟を提起しました。
訴訟においては、過失、因果関係、損害が争点となりました。弁護士は、原告の主張する体位交換の義務を否定する被告に対し、褥瘡管理に関する医学的知見を基に反論するなど、過失、因果関係、損害の主張・立証に努めました。
弁護士が医学的な知見を基に訴訟を追行した結果、850万円で訴訟上の和解が成立したほか、和解調書上での被告の遺憾の意の表明を勝ち取ることができました。
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