監修医学博士 弁護士 金﨑 浩之弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員 弁護士
手術後に創感染を生じたため、デブリードマン・皮弁形成術を施行しましたが、その手術後に心停止や出血性ショックを生じ、多臓器不全に陥り、死亡した症例です。
弁護士が関与する前、ご遺族が自ら相手方に働きかけたところ、相手方代理人から無責回答がありました。そこで、ご遺族は前任弁護士に調査を依頼しましたが、前任弁護士も病院に対する損害賠償請求は難しいとの判断でした。諦めきれなかったご遺族は、当所に相談にみえました。
弁護士は、任意開示により医療記録を入手したうえ、改めて損害賠償の要件の主張・立証が可能か調査を行いました。詳細な調査の結果、弁護士は損害賠償の要件の主張・立証が可能であるとの判断に至りました。
弁護士は、事前の対応を受け相手方は過失、因果関係を否定して争うと予測し、訴訟も視野に入れていました。しかし、早期解決の可能性を探り、念のため、本件の機序、過失、因果関係を明確に主張する内容の通知書を相手方に送付したところ、相手方代理人から賠償に応じるとの連絡があり、金額交渉の末、2900万円を支払うとの内容で和解が成立しました。
遺族が働きかけて無責回答、前任の弁護士の調査結果でも難しいとされた事例で、和解により2900万円の損害賠償を勝ち取ることができました。弁護士の鋭い攻撃が損害賠償請求の成否を左右することを示す一例であるといえます。
医療過誤のご相談受付
まずは専任の受付職員が丁寧にお話を伺います。
※精神科、歯科、美容外科のご相談は受け付けておりません。 ※法律相談は、受付予約後となりますので、直接弁護士にはお繋ぎできません。