大腸癌手術のため入院していた患者が、腫瘤によるイレウスを発症したが、腸管の減圧は行われず、そのため腸管の鬱血、虚血、細菌増殖が進行して腸管の穿孔(及びバクテリアル・トランスロケーション)にまで至り、敗血症性ショックにより死亡したことについて、1500万円の和解が成立した事例

代表執行役員 弁護士 金﨑 浩之

監修医学博士 弁護士 金﨑 浩之弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員 弁護士

事案の概要

患者はかかりつけの病院で大腸癌と診断され、大腸癌の手術のため、相手方病院に入院しました。入院後の採血で炎症反応がみられたため、胸腹部CTが施行され、腫瘤による大腸イレウスと診断されましたが、相手方病院は胃管又はイレウス管の挿入による減圧を図ることはありませんでした。その後、患者の病態は悪化して敗血症性ショックとなり、患者は敗血性ショックにより死亡しました。

弁護士の方針・対応

弁護士は、任意開示によって相手方病院のカルテを入手し、それを基に調査したところ、有責との判断に至りました。そこで、相手方に対し説明を求めましたが、納得ができるものではなかったため、訴外交渉を行うこととなりました。

弁護士は、患者側の主張を基礎づける医学的知見を豊富に盛り込んだ損害賠償請求のための通知書(1万4000字超)を作成し、証拠と共に相手方に送付しました。

結果

当初から詳細な通知書を作成したところ、相手方は低額の解決金を呈示してきましたが、弁護士は依頼者の同意を得て、訴訟をすることも視野に入れ強気で交渉を行った結果、1500万円で和解を成立させることができました。

弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員 医学博士 弁護士 金﨑 浩之
監修:医学博士 弁護士 金﨑 浩之弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員
保有資格医学博士・弁護士(東京弁護士会所属・登録番号:29382)
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