未破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術の最中、母血管を穿孔したが、バルーンにより姑息的に圧迫止血をしたのみで、同術を続行、完遂したところ、術後に再出血(くも膜下出血)を生じ、これに対して開頭血種除去術等を行ったが常時要介護状態に陥ったことについて、500万円の和解が成立した事例

代表執行役員 弁護士 金﨑 浩之

監修医学博士 弁護士 金﨑 浩之弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員 弁護士

事案の概要

患者は転倒して右半身に違和感を覚えたことをきっかけに、MRI検査を受けたところ、脳動脈瘤が発見されました。医師の説明を受け、患者は、未破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術の施行を受けることとしました。

同術の施行中、医師は母血管を穿孔して出血を生じさせました。これに対し、医師は姑息的に圧迫止血をしたのみで同術を続行し、完遂しました。しかし、手術翌日、患者の状態が急変し、頭部CTで血腫増大(くも膜下出血)の所見が認められました。医師は、緊急開頭血種除去術を施行しましたが、患者は常時要介護の状態で症状が固定しました。

弁護士の方針・対応

弁護士は、被告医院のカルテを入手し、調査を行った結果、有責との結論に至り、相手方病院と訴外交渉を行うこととしました。

本件は手技上の過失を問うものであり、交渉は困難を極めました。しかし、弁護士は相手方からの反論に対し、3通に及ぶ再反論の書面を作成し、粘り強く交渉を継続しました。

結果

手技上の過失を問う事案であり、交渉は困難を極めましたが、粘り強く交渉を継続した結果、500万円で和解を成立させることができました。

弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員 医学博士 弁護士 金﨑 浩之
監修:医学博士 弁護士 金﨑 浩之弁護士法人ALG&Associates 代表執行役員
保有資格医学博士・弁護士(東京弁護士会所属・登録番号:29382)
東京弁護士会所属。弁護士法人ALGでは高品質の法的サービスを提供し、顧客満足のみならず、「顧客感動」を目指し、新しい法的サービスの提供に努めています。

医療過誤のご相談受付

まずは専任の受付職員が丁寧にお話を伺います。

0120-090-620
  • 24時間予約受付
  • 年中無休
  • 全国対応

※精神科、歯科、美容外科のご相談は受け付けておりません。 ※法律相談は、受付予約後となりますので、直接弁護士にはお繋ぎできません。