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看護師がセクハラに遭ったら我慢するしかない?対処法や相談先
医療現場で業務に真剣に取り組んでいる看護師の方から、セクハラ被害に遭って苦しんでいるという声が多く寄せられます。
ほかの業種に比べて、「閉鎖的な環境」で、「厳しい上下関係」、「他者との距離が密接である」ことなどが理由となり、看護師がセクハラ被害を受けやすいといわれています。
だからといって、決してセクハラ被害をそのまま見過ごしたり、我慢したりするのはいけません。セクハラ被害に遭われている看護師の方は、泣き寝入りをせずにしかるべき対応をとるべきです。
そこで、本記事では…
- 看護師がセクハラに遭いやすい理由
- 看護師がセクハラを受けたときの対処法
- 看護師のセクハラ被害に関する相談先
など、「看護師のセクハラ被害」について、詳しく解説していきます。
セクハラ被害に苦しんでいる看護師の方は、ぜひご参考ください。
目次 [表示]
医療現場では看護師へのセクハラ被害が多い
「セクハラ」とは、相手の意に反する性的言動によって、働くうえで不利益を被ったり、就業環境が妨げられたりすることをいいます。
医療現場では看護師へのセクハラ被害が多いといわれています。
その理由として、閉鎖的な職場環境で、上下関係がはっきりしており、他者との距離が密接であることが挙げられます。
患者や医師から意に反する性的な言動受けて、適当にやりすごせる方もいれば、トラウマになって業務に支障をきたす方や、うつ病・PTSDなどの精神疾患を患う方もいらっしゃるのが実情です。
看護師がセクハラに遭いやすい理由
看護師は、患者や医師と密室で接することが多い職業です。
医療現場は、服を脱いだり、治療のためにプライベートゾーンを見せたりすることもありますし、身体的接触も多いため、セクハラが起こりやすい職場環境になります。
そして、看護師は患者に対しては優しく対応するのが基本です。そのため患者のなかには何をしても許されると勘違いしてしまい、セクハラ行為をする患者が出てきてしまうのです。
また、医師については、業務上医師の指示に従わなければいけない関係性が、看護師にとって強く拒絶しにくくセクハラが発生してしまう要因だと考えられます。
ほかにも、看護師側は日々の業務で“身体に触られる“、”性的な内容の発言をされる“ことに慣れてしまい、自分自身がセクハラを受けていると気付かずに放っておいてしまうことも、セクハラ行為がなくならないひとつの理由だと考えられます。
看護師へのセクハラの例
看護師が受けるセクハラのなかで、特に多い患者と医師からのセクハラの具体例を次項でご紹介します。
患者からのセクハラ
具体的に患者からのセクハラは次のような例があります。
- 介助しているときに胸やお尻を触られる
- 個人の連絡先を聞かれて、「退院したらデートしよう」と誘われる
- 「恋人はいるの?」、「なぜ結婚はしないのか?」などプライベートの質問をされる
- 何度もナースコールを鳴らして、「足が痛い」、「汗をかいたので拭いてほしい」など、様々な理由をいって下半身を触らせようとしてくる
- 夜勤で巡回しているときに故意に自慰行為を見せてくる など
病院では、患者に対して看護・介助のために身体的な接触も生じますし、優しく対応するため勘違いによって好意をもたれたり、何をしても許されるだろうと思われてセクハラ行為が横行してしまいます。
医師からのセクハラ
具体的に、医師からのセクハラには次のようなものがあります。
- 夜勤のときに宿直室で2人きりになって性的関係をもつように強要してきた
- 「女性なんだから」、「男性なんだから」と性差別発言を繰り返される
- 休日に「今日は何しているの?」、「おはよう」、「おやすみ」など業務に関係のないメールやLINEが頻繁に届く
- 院内ですれ違いざまに身体を触られる
- 飲み会の場で「愛人になってよ、良い思いさせてあげるよ」といわれる など
医師という強い立場を利用して、看護師が断れない状況を想定してセクハラ行為をしてくるケースが多いといえます。
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看護師がセクハラを受けたときの対処法は?
看護師が患者や医師からセクハラを受けたときは、どのように対処すればいいのでしょうか。
具体的な対処法は次のようなものが挙げられます。
- はっきりと拒否の態度を示す
セクハラを受けたら、はっきりと「やめてください」と伝え、その行為が「セクハラにあたる」ときちんと伝えましょう。
我慢したり、受け流したりすると、セクハラ行為は無くならず、さらにエスカレートするおそれがあります。
- 信頼のできる周囲の人に相談する
信頼のできる上司に相談すると、セクハラ加害者に直接注意してもらえたり、担当変更をしてもらえるなど、病院として何らかの対策を講じてもらえる可能性があります。
また、同僚であれば、同じような経験から対処法をアドバイスしてもらえる可能性があります。
- 証拠を集めておく
第三者に相談したり、病院に改善を求めても、証拠がなければ、「気のせいではないか」と、取り合ってくれない場合があります。
セクハラ行為があったら、音声データや動画データなど、できるだけ多くのセクハラ被害を示す証拠を集めるようにしておきましょう。
看護師のセクハラ被害に関する相談先
看護師のセクハラ被害に関して、主に次のような相談先があります。
- 同僚の看護師や信頼できる上司
- 病院の相談窓口
- 労働基準監督署など外部の相談窓口
- 弁護士
次項で詳しく解説していきます。
なお、セクハラ被害を相談するときは、セクハラ被害に遭っている事実を客観的に証明できる証拠を確保して相談すると、円滑に進められる可能性が高まります。
セクハラの有効な証拠となり得るものは、下記ページで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
同僚の看護師や信頼できる上司
同僚の看護師に相談すると、患者や医師との対応が必要なときに一緒に同行してくれて2人きりにならないように配慮してもらえる可能性があります。
また、話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなり、次にすべきことが見えてくるかもしれません。
次に信頼できる上司に相談すると、直接患者や医師へ注意をしてくれてセクハラがなくなる可能性があります。
患者からのセクハラ被害に関しては、患者に対して注意しても改善がみられない場合は、主治医と相談のうえ、強制退院を勧告してもらえる可能性もあります。
病院の相談窓口
男女雇用機会均等法第11条によって、事業主である病院側は、セクハラ相談窓口の設置義務が義務づけられており、相談者である看護師の相談に応じて、適切に対応しなければならないと定められています。
また、職場環境配慮義務といって、病院側は労働者が心身の健康を害せず、快適に働けるよう職場の環境に配慮する義務があります。
よって、病院の相談窓口にセクハラ被害を相談すると、事実関係の調査をしたうえで、セクハラ加害者に適切な処分が下されるといった何らかの対処をしてもらえる可能性があります。
労働基準監督署など外部の相談窓口
病院へ相談しても、何ら状況が改善されない場合は外部へ相談しましょう。
外部の相談窓口なら相談内容やプライバシーが厳守されて情報が漏れることなく、助言や指導を行ってくれる可能性があります。
セクハラ被害を相談できる外部の相談窓口は次のとおりです。
【外部の相談窓口】
- 労働基準監督署「総合労働相談コーナー」
- 労働局「雇用環境・均等部(室)」
- 厚生労働省「ハラスメント悩み相談室」
- 厚生労働省「こころの耳」
- 法務省「女性の人権ホットライン」
- 法務省「インターネット人権相談受付窓口」
セクハラ被害の相談先については、下記ページで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
弁護士
弁護士に相談すれば、被害状況を確認したうえで法的にセクハラに該当するかどうかを判断してもらえます。
セクハラに該当した場合は、セクハラ被害者の要望を確認したうえでセクハラ加害者や病院に対して、慰謝料請求するための交渉や労働審判、裁判を行ったり、被害届を提出して刑事処罰を与えることができます。
また、病院に対して職場環境の改善を求めることも可能です。
弁護士に相談するのはハードルが高いと感じる方もいらっしゃいますが無料相談を実施している弁護士事務所もありますので、気軽に相談でき、有益なアドバイスがもらえます。
セクハラ被害の弁護士の無料相談については、下記ページで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
看護師のセクハラ被害については弁護士にご相談ください
看護師は、閉鎖的な職場環境だったり、業務上身体的接触が多かったりするので、セクハラ被害に遭いやすいといわれています。
しかし、セクハラ被害に遭っても、「誰に相談したらいいのかわからない」、「どうせ改善されないだろう」と思い、今まで声を上げずに我慢してきた看護師の方は多いのではないでしょうか。
セクハラ被害で苦しんでいる看護師の方は、ぜひ弁護士法人ALGにご相談ください。弁護士法人ALGにご相談いただければ、被害状況を正確に聴き取り、ご相談者様の要望を確認したうえで、適切なアドバイスをいたします。
また、ご依頼いただければ、慰謝料請求をはじめとして法的な解決ができるように尽力いたします。弁護士法人ALGは数々のセクハラ問題を解決してきた実績があります。
ぜひ、お気軽に弁護士法人ALGにお問合せください。
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