監修福岡法律事務所 所長 弁護士 谷川 聖治弁護士法人ALG＆Associates

離婚の2文字が頭をよぎっても、実際には離婚を決断できずに思い悩まれている方も多いのではないでしょうか。

離婚を決断できない理由も、離婚を決意するに至った原因も人それぞれです。
ですが、ほかの人が離婚を迷う理由や離婚を決めたきっかけを知ることが、ご自身の将来を決める足がかりとなるかもしれませんので、本ページで詳しく紹介していきます。

「離婚後の生活や子供のことが不安で・・・」という方に向けて、不安が少しでも解消できるように準備すべきこともリストアップしたので、ぜひ参考になさってください。

離婚を決断できない理由

離婚は今後の人生を大きく左右するといっても過言ではなく、簡単に決断できないのも無理はありません。

参考までに、ほかの人がどのような理由で離婚を迷っているのか、代表的な理由をいくつか挙げてみましょう。

決断を迷っているうちは後悔する可能性も高いので、離婚という結論を急がない方がよいです。
ひとりで悩んでいると視野が狭くなりがちなので、視点を変える意味でも、家族・友人などの身近な人や弁護士などの専門家に相談してみるのもおすすめです。

離婚を決意したきっかけ７例

実際に離婚を迷っていた人が離婚を決意したきっかけを、7つ紹介していきます。

それぞれの離婚を決意したきっかけについて、次項で詳しくみていきましょう。

将来への不安や価値観の違い

夫婦として将来を共に過ごすことへの不安から、離婚を決意する方も少なくありません。

など、「このまま結婚生活を続けるのは無理」と感じ、幸せな夫婦生活を想像できなくなって離婚を決意する方が多いようです。

日本における離婚の原因で最も多いのが、価値観の違いなどの“性格の不一致”です。不満や我慢が積もり積もって子供の自立や夫の定年退職などをきっかけに“熟年離婚”へとつながるケースも少なくありません。

詳しくは以下リンクより、「性格の不一致による離婚」や「熟年離婚」をご参考ください。

浮気や不倫

夫や妻の浮気や不倫がきっかけとなって、離婚を決意する方も多いです。
もっとも、配偶者に対して愛情があると、浮気や不倫だけですぐ離婚を決意する方は少ないものの、

などの事情があると、離婚の決め手となるようです。

肉体関係を伴う浮気・不倫は、夫婦が負う貞操義務に違反する“不貞行為”となるため、浮気・不倫した配偶者とその相手に対して慰謝料を請求できる可能性があります。

詳しくは以下リンクより、「浮気・不倫の慰謝料」をご参考ください。

暴力やモラハラ

夫（妻）による暴力やモラハラが原因で離婚を決意される方も多いです。
「スマホを必ずチェックされる」など相手による監視が厳しすぎる場合や、「話を聞いてくれずに一方的に意見を押し付けてくる」など相手の言動にストレスを感じている場合も、離婚の決め手になるようです。

など、ご自身の決断以外に、第三者から説得されるケースも少なくありません。

夫（妻）の暴力やモラハラで離婚するか悩んだら、ひとりで悩まずにまずは誰かに相談することが大切です。

詳しくは以下リンクより、「モラハラ夫・妻と離婚する方法」や「DVで離婚する方法」をご参考ください。

子供への影響

子供への影響を考えた結果として、離婚を決意される方も多いです。
子供がいることで離婚を迷う方がいる一方で、

といった事情から、必ずしも両親がそろっていることが子供の幸せとは限らないと気付き、離婚を決意する方もいらっしゃいます。

夫（妻）の借金問題

夫（妻）の借金問題により、離婚を決意される方もいらっしゃいます。

など、金銭に関する問題は夫婦の信頼関係にも影響することから、将来に不安を感じて離婚を決意することが多いようです。

借金を理由に離婚する場合、財産分与や慰謝料など注意すべき事柄がいくつかありますので、以下リンクより「借金が理由の離婚」をご参考ください。

相手の実家とトラブル

夫（妻）の実家とのトラブルで、離婚を決意される方も一定数いらっしゃいます。
とくに多いのが次のようなケースです。

相手の実家とうまくいかないとき、夫（妻）が味方になってくれないと、家庭に居場所がないと感じて離婚に至ってしまうようです。

他の人を好きになった

配偶者の不倫だけでなく、自分が配偶者以外の人を好きになったことも、離婚を決意するきっかけになります。
ただし、他の人を好きになったという理由で離婚してしまうと、次のようなリスクがあるため注意しなければなりません。

詳しくは以下リンクより「配偶者以外に好きな人ができたら？」をご参考ください。

離婚を決断したら準備すべきこと

離婚後、経済的に苦しくなり、「もっとしっかり準備しておけばよかった」と後悔する方もいらっしゃいます。
そこで、離婚後に後悔しないためにも、配偶者に離婚を切り出す前に準備すべきことを5つ紹介します。

それぞれ、次項で詳しくみていきましょう。

離婚後の収入や生活設計のイメージ

離婚を後悔しないために、離婚後自立して生活ができるか、収入や生活設計についてしっかり確認して準備しておきましょう。

といったことを具体的にイメージして見通しを立て、配偶者に離婚を切り出す前に収入や住まいを確保しておくと安心です。

財産分与の整理・計算

離婚後の経済的な不安を軽減させるためにも、財産分与について準備しておきましょう。

離婚を切り出した後だと夫婦の財産を把握するのが難しくなることがあるので、事前に財産整理し、どのくらいの財産を受け取れそうか計算して見通しを立てておきましょう。

以下リンクより、「離婚時の財産分与」や「離婚後の住宅ローン」を確認することができますので、あわせてご参考ください。

慰謝料の請求

配偶者の浮気・不倫やDV・モラハラなどの不法行為が原因で離婚する場合、慰謝料請求の準備をしておきましょう。
具体的には、どのくらい慰謝料を請求できるか確認しておき、不法行為の証拠を集めておきます。

＜離婚の慰謝料請求の証拠になり得るものの一例＞

このほか、経済的DVやセックスレスの場合も、客観的な証拠を示すことで慰謝料請求が認められる可能性があります。

詳しくは以下リンクより、「離婚慰謝料」をご参考ください。

子供の親権や面会交流について決める

夫婦の間に未成年の子供がいる場合は、親権や面会交流について決める準備をしておきます。
離婚後は単独親権となるため、どちらが親権者となるのか、面会交流を行うのかどうかを決めておく必要があります。

子供の親権や面会交流については、基本的に配偶者と話し合って決めることになるので、以下リンクより「親権を獲得するための条件」や「面会交流の決め方」を確認して、あらかじめ話し合いの準備をしておきましょう。

養育費の確認

夫婦の間に社会的・経済的に自立していない未成熟子がいる場合は、養育費がいくらくらいになるのかを調べておき、配偶者との話し合いに備えておきましょう。

養育費についても、親権や面会交流と同様に夫婦で話し合って決めることになるので、以下リンクより「養育費の相場」を確認して、あらかじめ話し合いの準備をしておきましょう。

離婚を決めた後の流れ

離婚を決意して、準備が整った後の手続きの流れを確認しておきましょう。
まずは配偶者に離婚の意思を伝えて夫婦で話し合います（協議離婚）。
話し合いで合意できなければ、調停離婚や裁判離婚で離婚成立を目指すことになります。

以下リンクから、「離婚前から離婚後までの離婚手続き」を確認できますのであわせてお役立てください。

離婚の決断にお悩みの場合でも、まずは弁護士法人ALGへご相談ください！

離婚するか迷ったとき、世間体を気にしたり、家族や友人をがっかりさせたくなくて誰にも相談できずにおひとりで悩まれている方も多いのではないでしょうか。
「こんな理由で離婚できる？」
「離婚したら財産分与や慰謝料はどうなる？」
など、離婚を決意できずに不安や疑問を抱えていらっしゃる方は、まずは弁護士法人ALGまでご相談ください。

これまで数々の夫婦問題や離婚問題に取り組んだ経験と知識を活かして、弁護士がご相談者様のお悩みに寄り添って離婚を後悔しないためにアドバイス・サポートいたします。
離婚を踏みとどまるべきか、離婚に踏み切るべきかなど、ご自身の将来について悩まれたら、後悔する前に私たちにご相談ください。