不倫の慰謝料請求は弁護士に相談がおすすめ!選び方や費用、流れなど
「夫(妻)が不倫しているから慰謝料請求をしたい」「不倫慰謝料を請求された」
このような不倫・浮気の慰謝料を請求したい・請求された場合には、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士費用が気になってしまい、いったんはご自身で対応しようと思われるかもしれませんが、慰謝料についてご自身で交渉する場合、感情的になってしまいトラブルが長期化し、深刻化するおそれもあります。
この記事では、不倫慰謝料について、弁護士に依頼する際の弁護士費用や、弁護士の選び方、費用を抑える方法などについて詳しく解説していきます。
弁護士法人ALGによる解決事例もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
不倫の慰謝料請求を弁護士に相談・依頼するメリット
不倫慰謝料を請求したい方、または請求された方は「弁護士に相談した方がいいのかな」とお考えになるのではないでしょうか。弁護士に相談・依頼すると、以下のようなメリットを受けられます。
- 適正な慰謝料で解決できる
- 煩雑な事務手続きを任せられる
- 慰謝料以外の条件等について相談できる
- 精神的なストレスを軽減できる
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①適正な慰謝料で解決できる
不倫の慰謝料を相手方に請求しようと思っても、一体いくらを請求するべきなのか、そもそも請求できるのか判断が難しいと思います。
弁護士に依頼することで、ご相談者様のお話を丁寧にヒアリングし、適切な慰謝料額を算出することができます。
一方、慰謝料を請求された場合には、弁護士に相談することで妥当な慰謝料額を判断し、減額交渉をしてもらうことができます。
②煩雑な事務手続きを任せられる
不倫の慰謝料を請求したからといって、相手方が必ず支払ってくれるわけではありません。慰謝料を支払ってもらうには、被害者側から何かアクションを起こす必要があります。
しかし、法的な知識や経験がない中、どのようにアクションを起こせばいいか、模索しながら進めることは大変でしょう。
弁護士に依頼することで、相手方の出方を見て適切な方法を試すことができます。また、裁判の手続きになったとしても慰謝料請求や減額の処理を一任することができます。
つまり、被害者に大きな負担なく弁護士が解決に導いてくれるのです。
③慰謝料以外の条件等について相談できる
配偶者の不倫については、慰謝料請求だけでなく接近禁止の約束や約束違反の罰金など決めておくべき条件がたくさんあります。
しかし、ご自身で交渉をする場合、どのような条件を提示するべきか、相手の提示する条件は適切かの判断は難しいでしょう。
また、相手が弁護士を入れている場合はこちらも弁護士を立てないと不利な条件で合意してしまうおそれもあります。
弁護士であれば、相手方と結ぶべき条件について漏れなく交渉することができますし、弁護士同士の交渉になっても不利になるようなおそれもありません。
④精神的なストレスを軽減できる
不倫の慰謝料請求は、相手方が配偶者だけでなく不倫相手の場合もあります。不倫相手との慰謝料請求の交渉は精神的に大きなストレスを感じることでしょう。
弁護士に依頼すれば、あなたの味方としてアドバイスするだけでなく、代理人として相手方と交渉をしていきます。ご自身で交渉することがなくなるので精神的負担が軽減するでしょう。
弁護士の選び方|不倫の慰謝料請求を相談する際のポイント
不倫の慰謝料請求をしたい、または、不倫の慰謝料を請求された場合、どのような弁護士に相談すればいいでしょうか。不倫問題に詳しい弁護士の選び方を見ていきましょう。
【不倫や離婚問題の解決実績が豊富な弁護士に相談する】
弁護士にも、それぞれ得意・不得意な分野があるため、不倫や離婚問題に詳しい弁護士に相談するようにしましょう。不倫や離婚問題に詳しいかどうかは事務所のホームページで以下の点を確認しましょう。
- 不倫や離婚問題の解決実績が多く掲載されている
- 不倫や離婚問題のコラム記事が多く掲載されている
【複数の弁護士に相談して自分に合った弁護士に依頼する】
相性が合わない弁護士に依頼すると、聞きたいことが聞けなかったり、解決について見解の相違が生まれる場合があります。
気になることは何でも質問できる相性の良い弁護士を選びましょう。
無料相談などを活用し、複数の弁護士に相談することが大切です。
不倫の慰謝料請求にかかる弁護士費用の内訳と相場
弁護士費用は事務所ごとに異なりますが、ここでは一般的な弁護士費用の相場をご紹介します。
不倫の慰謝料請求では主に着手金や成功報酬などの費用がかかり、場合によっては実費や日当がかかることがあります。
弁護士費用の内訳と相場について以下の表で見ていきましょう。
弁護士費用の内訳 | 相場 |
---|---|
相談料 | 0~5000円程度/30分 |
着手金 | 20万~30万円程度 |
報酬金 | 獲得した慰謝料の10%~20%程度 |
実費 | 事案の内容によって異なる |
日当 | 0~10万円程度 |
では、弁護士費用の内訳と相場についてそれぞれ詳しく解説していきます。
相談料
相談料とは、相談者が弁護士に相談する際にかかる費用です。
相場としては30分5000円の事務所が多い傾向にあります。なかには、初回無料相談を行っている事務所もあります。
弁護士に相談する際は、たくさん相談してアドバイスをもらいたいと思われるでしょう。
しかし、弁護士への相談は時間の枠が決まっていることも多いため、効率的に相談できるよう、不倫の登場人物や時系列などを明確にし、メモにしておくとスムーズに相談できるでしょう。
着手金
着手金は、不倫の慰謝料請求について正式に弁護士へ依頼する際に支払う費用です。弁護士事務所のなかには、着手金無料であったり、成功報酬と一緒に事案の解決時に支払う事務所もあります。
不倫の慰謝料の場合では、着手金20万~30万円が相場でしょう。
注意が必要なのは、着手金は返金されないという点です。途中で契約を解除したり、弁護士を変更したりしても基本的に返金はされません。
報酬金
報酬金は不倫慰謝料が支払われたり、減額できたり、事案が成功に終わった場合に支払うもので、成功報酬と呼ばれます。
相場は獲得した慰謝料や減額した慰謝料の10%~20%となるでしょう。
報酬金の金額は、事案や事務所ごとに異なる部分ですので、事務所を決める際に報酬金がいくらになるかしっかりと相場を聞いておくと良いでしょう。
実費
実費とは、慰謝料請求や減額の弁護士活動で実際にかかった費用のことです。
例えば、以下のような費用があります。
- 弁護士の交通費
- 郵便切手
- 印紙代
- 書類作成にかかる費用 など
実費の金額については、事務所ごとに考え方が異なりますので、弁護士相談の際に確認しておくと良いでしょう。
日当
日当とは、弁護士が事務所を離れて活動する際に発生する費用です。多くの場合では、裁判所などに出向く際の拘束時間に対して支払われます。
日当の相場は半日で3万~5万、1日で5万~10万円となるでしょう。
また、最近では裁判所に出向かず、電話やオンラインツールを使って期日に対応することもあり、事務所によって費用の取り決め方に違いがあります。
不倫の慰謝料請求で弁護士費用を抑える3つの方法
不倫の慰謝料請求で弁護士費用を抑える方法には、以下の3つがあります。
- 早めのタイミングで弁護士に依頼する
- 無料相談を活用する
- 法テラスを活用する
これらの方法は、どのように弁護士費用を抑えることができるのでしょうか。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
①早めのタイミングで弁護士に依頼する
早めのタイミングで弁護士に相談することも弁護士費用を抑えるポイントです。
交渉のタイミングとして、「自分で交渉して上手くいかなければ弁護士に相談しよう」とお考えではありませんか?
もちろん、ご自身での交渉が上手くいけば、弁護士費用はかからずに済みます。
しかし、依頼前に当事者同士の交渉で話がこじれてしまうと、弁護士が介入しても交渉が上手くいかない可能性があります。
そうなると、交渉から訴訟の手続きに移行し、結果的に弁護士費用がかさんでしまうのです。
そのため、ご自身で交渉を始める前に弁護士に依頼することで弁護士費用を抑えることができる可能性があります。
②無料相談を利用する
弁護士事務所のなかには、無料相談を行っている事務所もあります。
そのような事務所を選び、複数の事務所へ相談に行けば無料でいくつかの事務所の雰囲気や弁護士費用の比較をすることができます。
積極的に無料相談を活用し、弁護士費用を抑えましょう。
③法テラスを利用する
経済的に余裕がないので、弁護士費用は支払えないという場合は、法テラス(日本司法支援センター)の利用も検討しましょう。
法テラスとは、国が運営している法律問題の相談窓口で、各都道府県に事務所が設置されています。
収入基準と資産基準を満たしている方が利用することができ、30分無料で法律相談を受けられたり、弁護士費用を一時的にではありますが立て替えてもらえるので、経済的な負担を軽くすることができます。
しかし、紹介される弁護士はご自身で選ぶことができないため、必ずしも不倫や離婚問題に詳しい弁護士が紹介されるわけではない点には注意しましょう。
離婚のご相談受付
来所法律相談30分無料
※事案により無料法律相談に対応できない場合がございます。※法律相談は、受付予約後となりますので、直接弁護士にはお繋ぎできません。
弁護士相談から慰謝料請求までの流れ
弁護士相談から慰謝料請求までの流れは以下のとおりです。
- 弁護士への法律相談
- 慰謝料が請求できるか、いくら請求できるかの精査
- 弁護士との委任契約
- 相手方との交渉
- 相手方との示談や訴訟の成立で事案解決
弁護士に依頼したら何度も事務所へ行って打ち合わせを行わないといけないのかな?と少し手間に思う方もいるでしょう。
しかし、実際には何度も事務所に出向く必要はありません。進捗報告や相談は電話かメールで対応します。
また、弁護士を入れたことで、相手方からご依頼者様に連絡が来ることもあるかもしれませんが、ご依頼者様が個別に対応する必要はありません。
相手方には「担当弁護士へ連絡してください」と返事をするだけで問題ありません。
不倫慰謝料の請求を弁護士に依頼した場合、解決までどのくらいの期間がかかるのか、気になるところだとは思いますが、多くの場合で3ヶ月~6ヶ月くらいが解決までの目安となります。
しかし、訴訟にまで発展する場合は1年以上かかることもあり、ケースバイケースとなるでしょう。
不倫の慰謝料請求について弁護士に相談する前に準備しておくこと
不倫の慰謝料を請求したい、または、慰謝料を請求されたことで弁護士に相談する前には、いくつかの準備をしておくことが大切です。
弁護士相談の必要な準備について、詳しく見ていきましょう。
➀不倫や慰謝料請求についての経緯をまとめる
弁護士への法律相談は、30分~1時間程度の時間制限があります。
この限られた時間を有効に使い、有益なアドバイスをもらうためにも、これまでの経緯を弁護士にスムーズに説明できるようまとめておくと良いでしょう。
具体的には、以下のことをまとめてメモにしておきましょう。
- 事案の登場人物
- 不倫発覚前の夫婦の状況
- 発覚後から現在に至るまでの時系列
また、弁護士への質問や困っていることもまとめておくとよりスムーズにアドバイスがもらえるでしょう。
②不倫の証拠や慰謝料請求に関する資料
不倫の証拠など、相談内容に関連する資料や証拠はできるだけすべて持参するようにしましょう。
証拠や資料を持参することで、事実関係を把握しやすくなり、弁護士も的確なアドバイスができるでしょう。
また、証拠や資料については、「これは関係ないかな」「役に立たないだろう」と自己判断せず、少しでも関連がありそうだと思うものは持参するようにし、弁護士に確認してもらいましょう。
③相談当日に委任契約を結べるよう認印などを準備
弁護士に相談する際は、以下のようなものを持参すると良いでしょう。
- メモ・筆記用具
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 認印
本人確認書類と認印は、その場で委任契約を結ぶ際に必要です。
もちろん、法律相談をしたからといって、委任契約を結ばなければならないといった決まりはありません。しかし、「この弁護士にお願いしたい」と思ったときのために準備しておくと安心です。
不倫の慰謝料請求の問題を弁護士法人ALGが解決した事例
不貞を認めない夫から不貞慰謝料300万円を獲得した事例
【事案の概要】
依頼者は、夫が頻繁に出かけるようになったこと等をきっかけに夫の不貞行為を見つけました。 夫を問い詰めましたが不貞を否認し、不倫相手も夫と2人であったことは認めたものの、不貞は認めませんでした。 そこで、今後について当事務所に依頼いただきました。
【弁護士活動】
担当弁護士は、夫の手帳にあったラブホテルの名前を具体的に記載した内容証明郵便を送付することにしました。また、慰謝料について、長い婚姻関係を踏みにじられたことなどから300万円を請求しました。
【結果】
不倫相手は、弁護士名での内容証明郵便を受け取って観念したのか、慰謝料300万円の支払いに応じました。
高額な不貞慰謝料の請求に対して60万円の支払いで示談を成立させた事例
【事案の概要】
担当弁護士は、これまでの経緯を丁寧にヒアリングし、相手方を刺激しすぎない程度に反論することにしました。依頼者にも不貞行為の認識があり、反省していることを伝え、慰謝料の減額を中心に相手方弁護士と交渉を進めました。
【弁護士活動】
担当弁護士は、夫の手帳にあったラブホテルの名前を具体的に記載した内容証明郵便を送付することにしました。また、慰謝料について、長い婚姻関係を踏みにじられたことなどから300万円を請求しました。
【結果】
交渉の結果、接触禁止などを合意内容にしっかりと盛り込むことによって、当初の300万円の請求から60万円まで慰謝料の大幅な減額をすることができました。
不倫の慰謝料請求と弁護士に関する質問
不倫の証拠が無い状態でも、慰謝料請求について弁護士に相談できますか?
不倫の証拠が無くても、弁護士への相談は可能です。
不倫や離婚問題に詳しい弁護士であれば、ご相談者様の状況から今後どのように進めていくべきかアドバイスすることができます。
証拠がなくても慰謝料請求できるような場合であれば、慰謝料請求を進めていくこともできますし、まずは証拠を集めるべきであれば、有効な証拠集めのアドバイスをしていきます。
このように、弁護士はご相談者様ひとりひとりに合った戦略を練ることが可能です。
弁護士費用を不倫相手に慰謝料と共に請求することはできますか?
不倫された被害者の方が、弁護士費用を不倫相手に支払ってもらいたいというお気持ちはよくわかります。
しかし、実際に交渉で示談が成立した場合には、弁護士費用を請求しないのが一般的です。
一方、訴訟になり、不貞行為による慰謝料請求が認められれば、認められた慰謝料額の1割相当額を弁護士費用として、不倫相手に請求できる場合があります。
不倫の慰謝料請求を弁護士に依頼後、解決までの時間が長くなると弁護士費用は増えますか?
不倫の慰謝料請求を弁護士に依頼後、解決までの期間が長くなったからといって、弁護士費用が増えることはありません。
しかし、解決までに時間がかかるということは、示談交渉が難航しているということで、訴訟に発展する可能性も考えられます。そのような場合には、別途弁護士費用がかかります。
弁護士費用を抑えるためには、早期に弁護士へ相談し、なるべく示談交渉で解決を目指すことが望ましいでしょう。
不倫の慰謝料請求問題でお悩みの方は弁護士法人ALGへご相談ください!
不倫された被害者が、悲しみや精神的苦痛に対し慰謝料を支払ってもらいたいと思うのは当然のお気持ちです。
慰謝料請求はご自身で行うこともできますが、どの程度の慰謝料を請求すれば良いのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
また、不倫慰謝料を請求された方も、請求された金額が適正なのか不安に思われているでしょう。
不倫慰謝料についてお悩みの場合は、私たち弁護士法人ALGにご相談ください。
私たちは離婚や夫婦問題、不倫に詳しい弁護士が多数在籍しております。ご相談者様のお悩みを丁寧にヒアリングし、おひとりおひとりに合った解決方法で尽力いたします。
不倫慰謝料について少しでもお悩みの方は、まずは一度お話をお聞かせください。
離婚のご相談受付
来所法律相談30分無料
※事案により無料法律相談に対応できない場合がございます。※法律相談は、受付予約後となりますので、直接弁護士にはお繋ぎできません。
保有資格 弁護士(福岡県弁護士会所属・登録番号:41560)